総合技術監理部門 口頭試験のポイント
総合技術監理部門口頭試験のポイントは公益確保への情熱だ
技術士総合技術監理部門の口頭試験ですが、これも技術的体験論文と同様に、技術士二次試験のそれと何ら変わることはありません。
問われるポイントも、技術士二次試験のときと変わりません。
技術的体験として提出した論文の内容が本当に正しいものなのか、口頭試験の受け答えに自信をもってできているか、倫理観はあるか、技術士としてふさわしい存在か、ということを再度確認されるのです。
しかし、このうち、技術士総合技術監理部門の口頭試験において本当の意味で問われるのは、今後この人が技術者として立派に業界をリードしていってくれるか、ということでしょう。
そういった点を踏まえて、技術士総合技術監理部門の口頭試験における一番のポイントをご紹介しましょう。
それは、ズバリ、公益確保への情熱の有無です。
公益確保という言葉。
これがまだあまりしっくりこないという方は、ぜひこれから学んでいってください。
これは、技術士総合技術監理部門におけるキーワード中のキーワードです。
技術士として、というよりも、人間としての最底辺に横たわる、根源的な思想の部分です。
これが希薄な人、というのは、あまり人生を真剣に生きていない、魅力の乏しい人なのでしょう。
自分の技術力をもって社会に貢献したい、という意識。情熱。気魄。覚悟。。。
ここまで読んでいただいているあなたは、共感していただけるでしょうか。
もし共感いただけているのであれば、あなたが口頭試験に望む場合、ぜひ、折に触れてこのことを強調してください。
でも、口先だけでは、いけません。
本気で目指してください。
公益確保への情熱。
あなたのその情熱を、いろんな形で表現してください。
あなたは、技術士総合技術監理部門の口頭試験で、試験官に対し、いかに自分が公益確保に情熱を感じているか、ということを伝え切る覚悟で臨んでください。
多少青臭い表現になっても、恥ずかしがる必要は全くありません。
極端な言い方をすると、技術士試験の試験官はあなたの技術力の高さを計っているのではありません。
あなたを合格させることがいいことか悪いことかを判断しているのです。
社会正義への清冽な思い。
これを強調されると、多少の問題には眼を瞑ってしまいたくなるのです。