加藤茶と、文明にとっての最大の脅威
シトシトと、雨が降り出しやした。
今日は一日、ずっと降り続くみたいです。
でも、風もなく、天から雨粒が舞い落ちるような、なんとも優しい降り方ですわ。
五月の雨ってぇのはねぇ、ほんとに優しくて。
庭の、乾いた露地に、舞い降りた雨粒が、ホンって小さな土埃を上げて、そして、恥じらうかのように、すぐに吸い込まれていく。
遠くの丘陵地の淡い緑も、雨霞みの向こうで、なぜか生き生きとしているような。
えへへ。
ねぇ旦那、こうやって
季節ってぇのは、移ろいゆくんですな。
あ、すぃやせん。
旦那は、今年の夏の筆記試験対策で忙しくて、そんな、雨降りごときに感傷的になってる場合じゃありませんでしたな。
夏の筆記試験ねぇ。
もう5月のこの時期なら、何度も何度も、技術ノートのヒヤリングと音読を繰り返していて、ほんで、模擬試験にトライしてなきゃなりませんな。
まあ、あまり焦らずに、進んでいきましょ。
ほんでね、旦那、
また他愛もない話で申し訳ないんですがね、
近頃、アッシ、自宅2階の寝室ではなく、1階の居間で就寝することが増えてしまいましてね。
いえ、別に大した理由はないんでゲすがね。
なんかね、旦那、例のCOVID-19のせいでしょうけど、近頃はもう完全に人や車の往来が減って、夜11時を過ぎると、もう、辺りはシーンと静まり返ってね。
我が家の1階、かったーいフローリングの上に引いた、うっすーい絨毯の上でも、なんかね、一種の非日常を感じることができるんで、なんだか、少しワクワクした気持ちで近頃は床?に就いてるんですわ。
んでもって、夕べなんて、雨戸もガラス窓も開けて、シーンと澄み渡った夜気を感じながら、眠るんですわ。
ほんだら、いい感じにひんやりした冷気が夜陰からスーッと、流れるように真っ暗な居間に入ってきて。
そしたらぁ、旦那ぁ・・・、何ともまあ、センティメンタルな気分になるんですわぁ。
きっと、明治時代も、江戸時代も、奈良時代も、おんなし時間が流れてたんだろうなぁ、って。
開け放した窓から首だけ、いや、首とアタマだけ外に出すと、冷涼な外は、シーンとしていてね。
時折、サクッて小さな音がして、遠くの方で木の葉が地面に落ちる。
きっと先達たちも、この音を聞きながら、同じように寝てたんだろうな、ってね。
木戸孝允も、緒方洪庵も、柿本人麻呂だって、きっとこの・・・ヒッ
ヒ~ックション!
あ、(ズルズル!)、
すんません、
エヘヘ。
加藤茶の真似しただけですゎぁ。
そういえば、加藤茶、だいぶ歳取りましたなぁ。
大丈夫かなぁ。。。
全員集合世代のアッシとしては、茶の健康状態は気になるところで。
ってか、そんなことはどうでもよくて、
そうそう。
昨晩、衆院内閣委員会で、例の検察庁法改正が審議されてましたな。
旦那、ご覧になりました?
【ノーカット】検察庁法改正案 / 森まさこ法務大臣出席【国会中継】衆議院 内閣委員会 ~令和2年 5月15日
1:15:00過ぎからかなぁ、森法務大臣のはぐらかしが酷くてねぇ、旦那。
これがねぇ旦那、筆記受かった後の12月の口頭試験だったら、試験官から「真面目に答える気あるんですか?」って叱られるレベルでやんすよ。
昨日はすぐにも強行採決される気配だったけれど、結局この後、野党側から武田担当大臣の不信任案が出て、来週以降に持ち越しとなりやした。
でもねぇ、旦那、これが今の我が国の政府なんですよ。
旦那が前回の選挙で選んだ、政府の姿なんですよ。
エッ!?
「俺、選挙なんて行ってないよ」って!?
あのね、旦那、アッシ、つくづく感じるんですがね、
気障(キザ)な物言いに聞こえったらそりゃ申し訳ないんですがね、
やっぱし、技術者といえども、教養は必要だなって。
教養って、別にソクラテスとか小林秀雄を読め、ってんじゃないですよ。
そじゃなくて、社会人として、我が国、いや世界中のあらゆることに対して洞察する力を養うには、教養と見識が不可欠だと思ってやしてね。
だってね、旦那、『総合技術監理 キーワード集 2020』にも、こう書いてありますやんか。
「科学技術社会の基盤を支える技術者は、・・・社会人として、技術者としての高い倫理観や国際的視点を持つことが求められる」ってね。
https://www.mext.go.jp/content/20191216-mxt_kiban01-000003238_2.pdf
ウィ~ックション!
(ズルズル!)
・・・すんません、旦那。
ゆんべ、窓開けて寝てたモンで。
ね、旦那。
教養が無いってぇのは、いくら技術力が高くても、全然ダメでね。
なんなら、文明の敵だ!ぐらいに言う人もいるくらいですわ。
「無教養な専門家による脅威こそ、われわれの文明にとっての最大の脅威」
https://www.aspeninstitute.jp/ideal/
これ、アメリカのシカゴ大学の元総長の言葉なんですがね。
我々が扱う理学、工学などの科学技術はもちろんだけれど、社会科学、人文科学など、あらゆる分野で専門家と呼ばれる御仁は、すべからく教養を備え、理性的でなければならない、ってさ。
さっきの森大臣って、弁護士で、ニューヨーク法科大学院に留学してたりする、いわゆる賢者なんですが、でも、さっきのYouTube、ご覧になりましたやろ?
日本語、通じてまへんやろ?
もちろん、森法務大臣も、敢えてはぐらかしてまんねやろけど、でも、でもですよ旦那、どんな理由があれど、結果、やっぱし「はぐらかし」てますねん。
で、なんで、あれほどの賢者があれだけ露骨にはぐらかし切れるのかというと、「有権者はバカだからすぐに忘れる」って、舐めてかかってるからですよ。
旦那、馬鹿だと思われてまっせ。
ヒ~ックション!
だからってねぇ旦那、いきなり「哲学書読みなはれ」って言うつもりはありませんがね、でも、理性的な目で世の中を眺める、冷静なアタマで情報に接する、ってぇのは、筆記試験前の今とはいえ、できますやろ。
舐められたらあきまへんで、旦那。
えっ!?
「おらぁもう歳だから・・・」って?
えっ?
「私、まだ若いんで・・・」って?
旦那ねぇ、旦那が若いか若くないのか、知らんけれど、
どっちにしたって、歳なんてなんの言い訳にもなりませんぜ、旦那。
若い人でも理性を確立してる人もぎょうさんいれば、年配でも、赤ちょうちんで管を巻くだけの人も、ぎょうさんいるんですよ。
何に付けても、歳なんて、関係ない。
ぜったいに、関係ない。
そんなに年齢のコトが気になるなら、これを見なはれ!
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1904/01/news111.html
茶のことは、綾菜はんに任せまひょ。
(ズルズル~!)
【今回の反省】
・導入部が長すぎる
・綾菜はんが金目当てじゃないことに触れてない
・やっぱし江戸弁と関西弁が混じる